方位神(ほういじん)とは
九星術から生じた神々で、その神のいる方位に対して事を起こすと吉凶の作用がもたらされます。
また、それぞれの神に定められた規則に従って各方位を遊行し、吉神のいる方角を「吉方位」といい、凶神のいる方角を「凶方位」といいます。
吉神
・歳徳神(としとくじん):その年の福徳を司る神(歳徳神の在する方位を恵方という)
・歳禄神(さいろくじん):その年の富福を司る神
・月徳合(げつとくごう):その月の福を司る神
・歳枝徳(さいしとく):災いを救い、弱きを助ける神
・歳徳合(さいとくごう):万事に吉で忌むことがないとされる神
・生気方(しょうげのかた):万物育成の徳を備える神
・奏書(そうしょ):水神の性格を持つ吉神
・天道(てんどう):月ごとに位置を変え、その方角に向かって事を行えば吉とされる神
・天徳(てんとく):火の神(陽神)で万物の育成に徳があるとされる神
・天徳合(てんとくごう):天徳よりも一つ格下の吉神
・博士(はかせ):火神の性格を持つ吉神
凶神
・天一神(てんいちじん):十二天将の主将であり、天一神のいる方角を犯すと祟りがあるとされる
・金神(こんじん):戦争・大水などを司る凶神( 金神の座す方位は、あらゆることが凶とされる)
・八将神(はっしょうじん):方位の吉凶を司る八神の総称
・太歳(たいさい):木曜星の神格で、十二支の方位に座す神(普段は吉神)
・大将軍(だいしょうぐん):金曜星の神格で、3年同じ方位に留まるとされる凶神( 三年塞がりといわれ、万事に大凶とされる)
・太陰(たいおん):土曜星の神格で、縁談出産には凶とされる神
・歳刑(さいぎょう):水曜星の神格で、耕作には凶とされる神
・歳破(さいは):土曜星の神格で、移転旅行には凶とされる神
・歳殺(さいさつ):金曜星または火曜星の神格で、縁談に凶だが仏事には吉とされる神
・黄幡(おうばん):羅?星の神格で、武芸に吉だが移転普請には凶とされる神
・豹尾(ひょうび):計都星の神格で豹のように猛々しいとされ、家畜を求めたり、大小便に凶とされる神