通変星について

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通変星について

通変星とは、五行の相生(そうせい)、相尅、比和の関係を言葉にたとえて分類したものです。

比肩(ひけん)、劫財(ごうざい)、食神(しょくしん)、傷官(しょうかん)、偏財(へんざい)、

正財(せいざい)、偏官(へんかん)、正官(せいかん)、偏印(へんいん)、印綬(いんじゅ)の十個の名称があります。

四柱推命では、生日の天干のことを日干(にっかん)、日元(にちげん)、日主(にっしゅ)と呼びます。

日干を我(われ)として、他の柱、年、月、時、また、大運(だいうん)、歳運(さいうん)などの干や支を見て通変星を出します。

生日が陽干で陽干を見る場合、または、生日が陰干で陰干を見る場合には偏をつけ、生日が陽干で陰干を見る場合には正をつけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の図の中心、我の所に各五行を入れて、我を生ずる五行、我と同一の五行、

即ち、比和する五行、我を尅する五行、我からもれる五行、

我から尅する五行を定位置に入れると、各通変星を知ることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の図は一例です。我の場所に、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こうおつへいていぼきこうしんじんき)の

各天干を入れて、五行の生(せい)、尅(こく)、洩(えい)、分力(ぶんりょく)、比和(ひわ)を見れば通変星がわかります。

通変星の比肩、劫財(ごうざい)を比和といい、

正財、偏財を分力星(ぶんりょくせい)と呼び、正官、偏官(官殺)を尅神といいます。

そして、印綬、偏印をもって生扶の神と呼んでいます。劫財は日干が陽の場合、敗財とも呼びます。

以上はあくまでも通変星そのものが持つ性質であって、

命式によっては「四凶神」が吉の働きをする場合があり、「四吉神」が凶の働きをする場合もあります。